以前に来院された方が1年半ぶりくらいに来院されました。

腰痛、肋間神経痛、股関節痛、足がつりやすい(以前から)

歩くとひっくり返りそうで、来月外国へ行くのだがこのままでは行けないので、なんとかならないか。

1回目

一般的な骨盤調整と肩甲骨の調整、脚全体の連動調整、お腹への刺さない鍼

評価も兼ねて、全体的な調整を行いました。

気になる点は足がつりやすい。一般的なふくらはぎでなく、膝から下の前面の筋肉、足と足指がそってしまう。足と足指を下に下げようとするだけでつってしまう。夜もそれで目が覚めて眠れない。靴がひとりで履けない。

巻き爪の治療として、靴の中にインソールが入っていました。でも今は爪を切ってもらったので巻き爪ではありませんでした。

歩行時のふらつきは、手を振ってあるいてもらうと改善したので、それを意識してもらうように伝えました。

2回目(5日後)

全体的に軽くなった気がする、とのこと。身体の横ひねりが楽に大きくできるようになった。

立位・歩行ではまだふらふらする、と。

前の物を取ろうとするとぎっくり腰になる。よくよく聞くと、ずっと前に行った整形外科で貼ったテーピングが星の形で腰に貼られてました(このように処置されたものをそのままにしてることが多く、これは必要な情報です)

骨盤調整、股関節の調整、足の調整を行いました。

治療中に足がつってしまう(これは前の時もありました)

原因は足にあると考えました。

3回目(4日後)

床に座れないとのことで、長座位にしてもらうと足が反りかえる。立位で身体は前屈できるため、それは足の反りが原因と考えました。

上向きで寝ているとき、ほとんど体動がなく上向きのまま足が反った状態で夜を過ごしているとのこと。

足首の調整とお腹への刺さない鍼の調整を行いました。

また、靴を変えることと、横向きで寝ることを提案しました。

4回目(5日後)

昨夜、下痢だったが足がつって動けなくて、つらかったと。

横向きで寝るのは、某テレビ番組で逆流性食堂炎は横向きで寝てはいけないと言われたからしていないとのこと(おそらく情報の聞き間違えか他の付随した情報が欠けているのだと思います)。

足の鍼をやってみて、その後運動をしてみました。動きは大分改善されました。あとはお腹の調整をしたくらい。

5回目(4日後)

横向きで寝られるようになった。

足が大分楽になってきた。

歩行もふらつきがなくなってきました。

足の鍼と運動、お腹の鍼、肋間神経痛に対する整体、背中へのお灸(全体調整)で行いました。

靴はインソールのあるものを履いていたのですが、そのインソールの形だと足の痙攣を助長しそうなので、前から別のものを勧めていたのですが、購入を勧めました。

当日夜、独りで歩けて帰れたのだが、帰りに人に会って立ち話をしていたら、家に帰ってぎっくり腰みたいになって、夜つらくて明日できないか、と。明日は研修で休業日だったので、どうしてもつらいなら早朝に連絡するよう伝えました。

6回目(3日後)

足が楽になったが、買った運動靴が独りではけず、迷って別の靴を履いてきた。運動靴は足が浮いてる感じがするとのこと(これは今までと違うものを身につけて不慣れなための違和感だと思われます。

買った運動靴は無理だったが、巻き爪のために履けなかった別の靴は履けるようになって、それを履いてきたとの事。

ぎっくり腰みたいな症状は夜は本当につらかったが、翌朝は軽減した。今日は右腰が痛いと(腰の痛みは来るごとに移動している)

(ぎっくり腰みたいな症状はお灸のために腰の緊張が取れた結果だと思われます。新しい靴を履くと履き心地がしっくりこないのと同様に、新しい身体の変化はなかなか身体になじんでくれません。このように身体が変化するときに違和感を感じることがあります)

肋間神経痛は翌朝とても楽になった(少し残っている)。

足の鍼と調整と運動、内臓調整(ソフトタッチ)、背中へのお灸

今日は独りでお帰りになられました。今週末から外国旅行に行くので、帰国後に全体症状に関する調整を継続する予定です。

<考察>

こちらの方は、まず非常に身体の刺激に敏感で、すぐに身体が変化される方だと思われます。

身体に不定愁訴が多数あるということは、ちょっとしたことに身体が敏感に反応してしまうからです。

初期のうちに腰や肩などを調整して全体としてよくなるもののパッとしないのは、あしがつることに原因があると考えました。

まずは足の緊張をゆるめて、下に曲げられるようにしていき、そのセルフケアをしていただく。さらに睡眠時の寝方を変えたり、靴を変えることを提案しました。

その結果、歩行に関してはふらつきがなくなり、独りで歩行できるようになり、さしあたり外国旅行に行く自信を持っていただくことになりました。

このように複数症状がある場合は、どこに着目していくかと言う所が大切で、患者さんが訴える症状を追いかけるだけではいたちごっこになったりします。

症状が改善していけば、着目点も変わっていくので、施術も変わっていきます。

また身体が変わることは短期間で可能でも、認識を変えるのは時間がかかったりします。これが「すぐ戻ってしまう」とよく言われていることで、「変化した身体を定着させる時間」が必要なのです(一夜漬けしたテスト勉強の内容を復習しなければ、1週間後には忘れてしまうのと一緒です)。

内臓整体を習ってから、内臓の原因もその軸の1つとして考えるようになっています。私も勉強しているし、同じ人でもその時によって症状も異なるので、施術法も前に来たときとは違っているということも当然あります。